桜並木の借景を持つ家

100%天然のシラスを使ったそとん壁に、静岡県産の杉を使用した黒い鎧張(よろいばり)が外観のアクセントになっている。 家の東側には川があり、川沿いの桜並木を借景として採り入れるというのがご要望の一つだった。リビングの吹き抜けに大きな窓を上と下の両方に入れることで、ダイナミックな風景を愉しむことができるようにした。また通常なら勝手口になるキッチン横も、桜が愉しめる窓にした。 また、野沢工務店の打ち合わせ室の障子を見て「障子もいいな」という話が出たので、ご実家の古い建具をリメイクして、障子に仕立て、寝室とリビングに採り入れた。  その他にも、小上がりの畳の間と同じ高さのテレビボード、キッチン、洗面などにも造作家具を設置。玄関収納もたっぷり用意した。  引渡しの際、ご主人から奥さまに手紙が送られた。そこにはこんなことが書かれてあった。「おじいちゃん、おばあちゃんになっても、縁側に座って一緒にお茶を飲みたいね」と。春のお花見、夏の新緑、秋の紅葉、そして散りゆく冬の木と、四季の移ろいが愉しめる家になった。

2021
藤枝市

一覧にもどる